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パチンコホールの業態
パチンコホールスタッフの労働時間や労働形態は? スケジュールで追うホールスタッフの一日
最終更新日:ホールに転職したあとは一体どんなスケジュールで働く事になるのか。ここではホールスタッフの一日について学びましょう。出勤時間・休憩時間や勤務・労働時間について、そして残業や深夜勤はあるのかなども併せてご確認ください。
目次
パチンコホールスタッフの労働時間と業務内容
地域にもよりますが、パチンコホールの営業時間は概ね13時間~14時間程度であり、もちろん営業前の作業や閉店後の作業なども発生することから、オープンラスト(開店から閉店まで)の勤務というのはありません。なので社員についても「シフト制」が採用されている場合が多く、それぞれ8時間勤務になっています。シフトの呼び方は法人ごとに違いますがいわゆる「早番」「中番」「遅番」をそれぞれ「A番」「B番」「C番」といったりあるいは「オープン(O)番」「ミドル(M)番」「クローズ(C)番」と言ったり様々です。特に「早番」と「遅番」については以下の業務が発生します。
【早番】
機械の電源投入と動作チェック、オープン前清掃、朝並びの捌き、抽選と入場の整理、オープン後の不正防止と防犯。
【遅番】
電源オフと動作チェック、閉店後清掃、掲示物の張替えや店内装飾変更、一般景品の補充、台の入れ替え作業。
主任・店長などの管理職になるとこれに加えて「営業日報作成」「計画進捗の確認」「設定変更」「釘のメンテナンス」などが主に「遅番」において発生します。従って主任・店長は遅番固定である例が多く見られます。
また、上記の作業の中には一部または全部が立ち入り業社に委託されている業務もあります。代表的なのが「オープン前清掃」と「機械の入れ替え作業」です。前者は「清掃業社」、後者は「設置業社」に委託しているホールもかなり増えており、その場合は社員は立ち会うだけにとどまります。
パチンコホールスタッフの勤務中の労働スケジュール
以下は東京都内、10時~23時まで営業の店舗で、翌日が新台入れ替え稼働日の場合を例にあげます。また管理職ではなく一般社員の例です。
【早番】8:30~17:30(8時間勤務(休憩1H))
9:00 朝礼、朝清掃
9:20 入場整理準備
9:30 整理券配布
9:40 抽選・再整列
10:00 オープン・入場開始
10:10 着座確認・確保券の回収
12:15 休憩(45分)
15:00 休憩(15分)
17:00 終礼
【中番】11:30~20:30(8時間勤務(休憩1H))
12:00 朝礼
15:15 休憩(45分)
18:00 休憩(15分)
20:00 終礼
【遅番】14:30~23:30(8時間勤務(休憩1H))+入れ替え2H(残業)
15:00 朝礼
18:15 休憩(45分)
21:15 休憩(15分)
22:30 遊技終了アナウンス
22:45 遊技終了、装飾変更
23:00 終礼、夜清掃
23:30 入れ替え作業開始(※一部スタッフと管理職のみ残業)
25:30 入れ替え作業終了
あくまでも一例ですが、休憩に関しては「大休憩」「小休憩」と分けて取るホールが多く、時間配分はどうあれ併せて1時間であるというのは共通しています。朝は並びルールなどにもよりますが、朝は開店の90分ほど前に出勤時間が設定されているホールが多く、また夜は閉店後の清掃・内装変更等もあるので閉店30分後程度までを業務時間としている店舗があります。
パチンコホールの労働時間における朝礼・終礼と声出し
どのホールでもほぼ間違いなくあるのが「朝礼」「終礼」です。これはその日の業務(オペレーション)に必要な伝達事項をリーダーからスタッフに伝える作業です。内容は管理職からリーダーに申し送りされています。また各スタッフからの申し送り事項もここで共有されます。
さらにサービス業でもみられる「声出し」もパチンコホールにはあります。知らない人は面食らうかもしれませんが、「いらっしゃいませ」「ありがとうございます」「申し訳ございません」「少々お待ちください」「またお越しくださいませ」等の接客用語を唱和するというものです。いざというときに丁寧な接客用語が出るよう訓練の意味もありますが、それよりも「業務開始前に声帯を開いて声が出るようにしておく」のがメインの目的となるので、大きな声で行うのが正式なやりかたです。未経験の人は「一体何のためなのだろう」と不思議に思うかもしれませんが、特に機械の音が大きなホールではお客さまに聞き取りやすいよう、大きな声でハキハキと喋るのが絶対に必要な事です。「声出し」「唱和」を採用しているホールが多いのも、結局のところは「お客さまのため」なのです。
パチンコホールの労働形態—パート・アルバイト・派遣
パチンコホールでの勤務は「社員」だけではなく「パート」「アルバイト」「派遣」もあります。福利厚生面で見劣りするのは事実ですが時給での勤務となるため勤務時間の調整がよりフレキシブルにできるというのが、これらの雇用形態のメリットです。特に産後間もないかた・子育て中のかたはパートでの雇用を希望される場合があり、子供を保育園に預けてから迎えに行くまでの時間のみ、さらに土日休みで働く方などもいます。
学生さんの場合は平日遅番のみのアルバイト、また警備・コーヒーブースのように仕事内容を固定した勤務は派遣社員という選択肢もあります。
何れにせよ短時間あるいはセクション固定で働くのには理由があるはずで、それが解消した際はより高みを目指し社員になることを希望されるかたも多く、パチンコホール企業の多くは「パート」「アルバイト」からの社員登用制度を設けています。派遣社員だけは雇用形態が特殊なので直接雇用に若干のハードルがあるのですが、これに関しても近年は「紹介予定派遣」等、直接雇用を前提とした派遣制度などもあるので、こちらは派遣会社のほうに問い合わせ・確認してみると良いかもしれません。
パチンコホールに転職する際に気になる「スケジュール」について述べました。こちらに挙げたのはあくまでも都内のホールのテンプレート的なよく見る形のスケジュールです。ただしパチンコホールは地域によって営業時間が異なる場合があって、シフトを4つに分けているホールも見られます。また入替えの時に残業ではなくシフトをずらすことで対応するなどしているホールも多いので、それぞれの求人をご確認ください。