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パチンコホールで働くのって怖い? パチンコ業界の歴史とイメージ
最終更新日:なんとなく怖いイメージがある「パチンコ」業界。ホールへの転職を考える際にもここがネックになって行動をためらう方もおられるかもしれません。果たしてホールは本当に怖いところなのでしょうか。ここでは「暴排」の歴史を踏まえ、パチンコホールがどんなところなのかを考えてみましょう。
目次
- パチンコ業界も過去には怖いイメージがあった?
- パチンコ業界の「暴排」と怖いイメージからの脱却
- パチンコホールから見た目の怖いイメージがなくなった
- 現在のパチンコは怖いイメージから脱却した安全で楽しい遊び
- パチンコホール最寄りの景品交換所だけは怖い点がある
パチンコ業界も過去には怖いイメージがあった?
パチンコホールはたしかに過去、地域によってはちょっと怖い場所でした。そもそもパチンコホールの歴史というのは存外に長く、その初出(風俗営業第1号店)はなんと1930年。戦後たった10年のことで、あと数年で誕生100年の節目を迎えようかというところ。当時は今と違って世相自体が混沌としており、遊技産業も今のようにシステマティックに理路整然と動いていたわけではありません。中には反社会的な人々に関わるお店も多く、特に「出玉を賞品と交換する」その「賞品」の卸しについては、いわゆる暴力団の関与の余地があったとされます。したがって当時の内部を知る人にとっては「ホールは怖いところ」である可能性もありますが、ただそれは一般遊技者にとってはあまり関係がない話であり、せいぜい「遊技客にガラが悪い人がいた」とか「スタッフさんの態度が良くなかった」などの、イメージの話に過ぎないとおもわれます。
パチンコ業界の「暴排」と怖いイメージからの脱却
「暴排」とは「暴力団排除」の略です。これはコンプライアンス的にもパチンコ業界に限らずあらゆる業界でとても重要なことで、現在は例えば何かのサービスの契約時や、あるいは就職時、または転職の時などに必ず「暴力団と関係がある人間ではない」という申告(あるいは調査)が必要になります。端的な例でいうとホテルなどもサービス規約に「暴力団排除条項」を定めている所が多く、そのような場所では暴力団関係者は宿泊ができません。
パチンコ業界においてこの「暴排」は、特に「賞品(景品)」の交換に纏わる部分で激しい攻防になりました。ここでは詳しく述べませんが、都内にあったとあるホールの尽力、および働きかけにより、この部分での暴力団との関わりは断ち切る事に成功します。また、その際に生まれた概念が三店方式における「金地金」の利用であるとされています。要は三店方式において実際の買取額より著しく価値が低い「ボールペン」などの利用が、良くない人々へ利益を供する隙になるということで、実際に同等の価値がある「金(地金)」を利用しましょうという制度です。これは現在では多くの地域で採用され、特に東京都の組合加盟店舗は全店が採用しています。
これらにより、現在はパチンコ業界は暴力団とのつながりは一切ないとされます。むすろ「パチンコ」という遊びを存続させるため、警察からの指導を遵守する上では「暴排」は何よりも優先するべきミッションであることから、暴力団の付け入る隙は他の業界よりも薄いとされています。
パチンコホールから見た目の怖いイメージがなくなった
2021年に日工組と大正大学がタッグを組み、大学生向けに「パチンコのイメージ」を聞き取る調査を行ったことがあります。アンケート結果の上位には「(タバコの匂いが)臭い」「うるさい」などのイメージが並んでいますが、その中で「怖い」と答えた学生が32.5%もいたそうです。現在の大学生が「暴排」前の世界を知るはずもなく、このイメージはおそらく内部の仕組みというよりも単純に「遊技客」あるいは「スタッフ」を見ての回答だと思われます。
そういう意味では確かにギャンブルであるという性質上、聖人君子然とした方ばかりが集まる場所ではなく、見た目から「怖い」「危なそう」というイメージを持つ方もおられると思います。ただ、最近はアニメ版権のパチンコやパチスロを目当てに通うライトユーザーも増えていること、また女性のお客様の数も一時期より増加していること、さらに完全分煙の影響で加えタバコのまま打つ人が絶滅したことで、見た目の怖さのようなものはほぼ感じなくなっています。
またスタッフについても以前は「パンチパーマ」のイメージがあったのですが、それは前述の「怖そうなお客様に対応するため」という側面が非常に強く、お客様の雰囲気が柔らかくなった現在、この「パンチパーマのスタッフ」もおそらくは絶滅しています(日本中を探せばもしかしたらいるかも知れませんが)
現在のパチンコは怖いイメージから脱却した安全で楽しい遊び
パチンコが怖いとされていた、あるいは怖いというイメージがあった理由は以上の二つがメインです。すなわち「暴力団が関与しているかもしれない」というイメージと、それから「スタッフや遊技客の見た目が怖い」というもの。この二つはすでに解決しており、そういう意味での敷居は下がっているといえます。パチンコホールに転職を考えた際「怖そうだから」とためらうのはもはや理由になりません。怖さでいうならおそらく繁華街の飲食店と同程度かそれより低い程度であり、むしろ現在は店内も明るく、また監視・防犯カメラが随所にあり、またスタッフは必ずインカムを装着していることから、むしろある意味ではそれらのお店より安全、安心して働く事ができると言えます。
パチンコホール最寄りの景品交換所だけは怖い点がある
ここまで、転職を考える方むけにパチンコホールのお仕事がいかに安全か、怖くないかを説明しましたが、唯一とも言える例外が「景品交換所」のお仕事です。ここは単純に大金を扱うお金だけあって働くのが怖く、業務内容に対してストレスがそれなりにあります。もちろん「怖い」のと「実際に危険がある」のは違う話で、景品交換所はセキュリティも我々が想像するより遥かにしっかりしており、また勤務に関しては危険がないよう、それらの運用について厳格なルールがしっかりと決められています。また、もっとも恐ろしいと思われる「お金の運搬」については別の会社の管轄ですし昼間に複数人の男性によって行われる業務なので、そこはご安心ください。
以上がパチンコホールに転職を考える際にネックになりがちな、「怖い」というイメージについての解説でした。もちろんこれが全ての理由というわけではないのですが、基本的には転職に際しそれを避ける致命的な理由にはなりません。転職を考える時は色々なことを調べすぎて悪い情報ばかりが残りがちですが、それが重大なことに思えても、ちゃんと調べてみるとたいしたことではない場合が多く、パチンコ屋、ホールの「イメージ」についてもその最たるものだと思います。